M1> ‘S Wonderful (スワンダル) / アート・テイタム ベニー・カーター
1910年オハイオ州トレド生まれ。
生まれつき目が不自由であった彼。
何度も手術を試みたものの、子供の頃には片眼は完全に盲目となり、もう片方も部分的にしか見えなくなった。そんな彼の特徴といえば、誰にもマネが出来ない超高速ソロ。
速いだけでなく、その巨大な手で、左手は2台のベースとドラムを受け持つ・・・。
そんなことが果たして可能だったのか?
20世紀最高の贅沢ストライド奏法と讃えられます♪
アート・テイタム、ベニー・カーター、ルイス・ベルソンによる変則トリオ
54年録音作品。
スウィング・ジャズの空気を残したオシャレなモダンジャズを聴ける作品です。
この高速のソロを聞いていると誰もとめることが出来ない自由奔放さ。
しかし、それはとても丁寧で鍵盤をたたくようなことはなく、鍵盤の上を舞うように軽やかに弾いていたんだとか。
テイタムが活躍したのは、1930~1950年代。
彼の繊細にも聞こえる大胆なピアノ。
このピアノの音色をずっと聞いていきたい。
時代を教えてくれる音です♪
M2> I Still Haven’t Found What I’m Looking For / COCO FREEMAN feat U2
今年に入って現職の米国大統領によるキューバ訪問が88年ぶりに実現しましたよね
一気に世界で注目を浴びたキューバ。
さて今回は2007年にリリースされたオムニバス・アルバム「リズム・デル・ムンド~ロック・ミーツ・ラテン]から。
キューバのミュージシャン& ロックミュージシャンとのコラボによる、チャリティ盤。
このオムニバス盤の凄いところは「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」で世界中を熱狂に巻き込んだキューバ音楽界の大重鎮『イブラヒム・フェレールとオマラ・ポルトゥオンド』を中心に、コールドプレイ、U2、ジャック・ジョンソンなどが終結して作られたスペシャルな1枚。
全編ラテン・ミュージックです。
例えばこの曲「I Still Haven’t Found What I’m Looking For」はU2の代表曲。
もちろんラテンにアレンジされています。そのアレンジがお見事!
そのほかにもMAROON5、ジャック・ジョンソンもハマリます♪
まさかこのアルバムが製作された時には歴史的訪問があるなんて誰も想像しなかたでしょうね。
ロックとキューバ音楽が融合♪
合ってみたら違和感ない。
シックリとくる。
音楽も世界もシックリすればいい♪