M1> Day Dreaming / アレサ・フランクリン
今月のラストはこのアーティストで締めくくらせてください。
その歌声で世の中を席巻した彼女が
2018年8月16日 76才で亡くなった。
「アレサ・フランクリン」がこの世を去ったという事実だ。
アメリカの国民的スター。ソウルの女王。キャリアは50年以上。
その功績の大きさは計り知れないだろう。
1942年メンフィスの牧師の下で生まれた彼女はゴスペルのスター歌手に歌を習い、
18歳で歌手活動を始める。しかし不遇が続くのですが、その才能が認めらえ大成功を収めたのだ。20曲以上の全米ナンバー1を持ち。数えきれないほどの賞を手にした。
グラミーに限って言えば18度の受賞。
そんな彼女がこの世を去った。
ロックの殿堂入りを果たした初の女性でもある彼女の生き方。
考え方はこれからの時代にテーマを投げ掛けるものだ。
まずは僕の大好きなこの曲を
1972年に発表された「ヤング・ギフティッド・アンド・ブラック」より『Day Dreaming』
M2> Ain’t No Way / アレサ・フランクリン
2010年以降体調を崩していたアレサ。
活動も自粛していた彼女だったが、復帰を望まれながら帰らぬ人になってしまった。
私生活では10歳で母親を亡くし、16歳までに2人の子供をもうけたアレサ。
アメリカ、ミシガン州 デトロイトの自宅で息を引き取った。
「リスペクト」という言葉がもてはやされている昨今、
「ディーヴァ」と言われている女性歌手たちの原点はこの人だったんじゃないかって思ったりする。マライア・キャリー、ホイットニー・ヒューストン、セリーヌ・ディオン、ビヨンセ・・・。
みんなが「アレサ・フランクリン」を尊敬(リスペクト)しているという事実だ。
彼女の声のゴスペル歌手としての音域の広さにみんな敵わない。
ローリングストーン誌が選ぶ時代を超えた最高のシンガー100人「の第1位」になって大喜びしたというアレサ。
「夢みたいなこと」だとコメントしたアレサの目には、人権問題、男女差別などまだまだ解決しないといけないことがあるという事を思い続けた彼女にとっては大きなご褒美だったはず。1968年の『LADY SOUL』に収録されたこの曲は「こんな時代なんてまっぴらよ!」と言っているように聞こえてくる。
彼女の思いは忘れてはならない。
だから世界がリスペクトしているんだろうなぁ。
ご冥福をお祈りします。
「Ain’t No Way」(まっぴらごめんよ)。
今月もこのコーナーにお付き合いありがとうございました。