M1> シンク・トゥワイス / ドナルド・バード
1974年11月にリリースされたドナルド・バードの「Stepping Into Tomorrow」から。
2013年にこの世を去ったアメリカのドーバー出身のトランペット奏者「ドナルド・バード」
このアルバムがリリースされた1974年には母校のハワード大学の学生たちとフュージョン・グループ「BlackByrds」を結成し、グラミー賞にノミネートされた『Walking in Rhythm』などのヒットを飛ばし、一躍注目を浴びることになったバード。
さてこのアルバムに収録された「Think Twice」が最高にcool!
とてもメジャーな曲ですが、バードのトランペットがアクセントになっている。
複雑なメロディと重厚な音の層にペットの存在が際立つ1曲。
ソウルフルでダンサブルなこの1曲はジャンルではジャズに分類されるのでしょうが、ダンスミュージックのイメージがシックリ。
後半のカッティングギター、ベースの絡み具合にも感動します。
そこにソリッドなペットが心地いい。
この時期のバードは、Jazzファンの受けは悪かったそうだ。
時代に反して流れには素直に傾倒せずに自らのスタイルを貫いたからこそ、いまだにこの「Think Twice」が輝き続けているように思う。
この曲からバードを知った僕にとってはこの曲こそがバードであって、
バードはこの曲なのです。
M2> グロウ・オールド・ウィズ・ミー / トム・オデーム
2013年イギリス出身のシンガー・ソング・ライター「トム・オデーム」の
記念すべき1枚目のアルバム「ロング・ウェイ・ダウン」から。
ピアノの旋律がリズムを刻み、心地のいい世界が広がっていく。
まさに此処から動き出す!
そんな勢いに似たものをこのアルバムから感じます。
その1枚目のアルバムの1曲目に収録されたのはこの曲。
優しいピアノから始まるイントロ。
そしてこの歌声。
この説得力はなんだろう。
ブリット・アワードの批評家賞を受賞したという彼のデビュー作。
デビュー作でこのクオリティです。
現在25歳。
才能の塊は今後どんな作品を残してくれるのでしょうか?
ソウルフルで、フォーキーで、新しい音楽の主軸のようなアーティストになりそうな彼。
「心を惹きつける生命力に満ちた声」
「心を掻き立てる傷心のピアノ・バラード」
この前評判は嘘ではなかったみたい・・・。
さてアナタの心の中、掻き立てるものはありますか?
僕?何度聴いても中盤の盛り上がり・・・1分50秒あたり・・・いい