M1> スカイ・アイランド / ダイアン・リーヴス
2013年にリリースされたアルバム『ダイアン・リーヴス』(ともに2013年時)企画盤。
グラミー賞を数回受賞した実力派シンガー「ダイアン・リーヴス」
アルバムのオープニングを飾るこの「スカイ・アイランド」はラテン・フュージョンの名曲。
このテンションの曲も「心呼吸」でお送りしてもいいですよね?
カッティングギターとベースラインが聞こえてきて、
リズム隊の落ち着いた運び。
ホーン隊の差し込み、ラテンフレーバー満載の中盤の盛り上がりに
3オクターヴの声域を見事にコントロールする・・・。
完璧すぎる。
伸びやかに歌っているこの曲は夏の空にしか合わない。
後半のスキャットとバックバンドとのマッチングの気持ちいいこと♪
突き抜ける声は青空に吸い込まれ、白い雲の横を通り過ぎる。
彼女の実力が存分に味わえる1枚です。
7月も後半。夏本番。
さぁ、この夏のBGMに普段とはちょっと違う、こんなラテンナンバーはいかがですか?
あぁ・・・いけないビール飲みたくなってきたw
夏だねぇ♪
M2> スロー / ルーマー
ジャジーなイノセント・ヴォイス「ルーマー」
バート・バカラックをも魅了した、31歳遅咲きの女性シンガー。
彼女のドラマチックな人生の機微から生まれた名曲です。
彼女のお父さんが建設の仕事をしていた関係で、彼女はパキスタンで生まれ、
幼少期をパキスタンで過ごす。
末っ子だったルーマーは、テレビや新聞のない海外の地で、家族と一緒に歌い、曲を書いて育った。この別世界から、イギリスのニュー・フォレストに移り住んでも、彼女はそのフォークな要素を新しい土地に持ち込んだ。彼女が11歳の時、両親が離婚。数年後、母が病気と診断される。母親の近くにいる為に、ニュー・フォレストに戻ったルーマーは、ゴミ収集所に置かれたヴァンに暮らし、資格がないにも関わらず地域の大学で演劇を教えたりして生計を立てた。2003年に母親が死去。その後、ルーマーはロンドンに戻り、皿洗い、ポップコーン売りなど、あらゆる仕事をしながら、どん底の生活を送っていた。
そんな彼女が救いを求めて行ったのが、田園地帯にある豪邸だった。
「スロー」は、ルーマーの運命がやっと変わってきた時に出来た曲だ。
なんと壮絶な人生。彼女の苦しさを救ってくれた音楽は今は、人々を癒し、温めている。
その切なくも愛情たっぷりな歌声は少し、上がりすぎた気温をも下げてくれる気がします。
さてクールダウン・・・スロー・・・スロー・・・。
さてホッとできました?HOTではなくホッとね。