M1> 黄昏 / 押尾コータロー
2002年にリリースされた押尾コータローさんのアルバム「STARTING POINT」から。
ギターの音色がこんなにも美しく、表情豊かで、感動的で心を動かすもの・・・
教えてくれたようなアルバム。
稲が色づき、空気は秋の香りに包まれ、優しい押尾さんのギターの音色が黄昏を連れてくる。
耳にこの曲が到着してから心に着地するまでに一度「心」を通過するんでしょうね。
感情が一度お休みする気がします。
タッピング、オープン・チューニングなどさまざまな奏法を巧みに取り入れた、押尾テクニック。
オリジナル曲から映画音楽、童謡まで幅広いジャンルの曲を1本のギターで再現。
今ではすっかりお馴染みの存在ですが、
このアルバムから歴史が始まりました。
ギター1本で弾いているなんて信じられない音世界。
秋の装いに傍に置いておきたいそんな音楽です。
歌詞がないのに歌っているようで、感情が動かされる。
あなたにはどんな詩が聞こえますか?
秋って人を詩人にするんでしょうか・・・?笑。
M2> オーリャ・プロ・セウ(空をごらん) / キャロル・サボヤ
「キャロル・サボヤ」は1975年3月10日生まれ。
18歳までの2年半をロサンゼルスで過ごし、セルジオ・メンデスのアルバム
「Brasileiro」(ブラジレイロ)に、17歳にしてコーラスとして3曲参加しています。
高校卒業のタイミングでリオに戻り、ブラジルの音楽大学に進学して、デビューを飾ります。
ちなみにプロデューサーはお父さん。
98年のアルバム「Danca da Voz」を発表。
ブラジルでその年の最も有望な新人に与えられる「シャープ・プライズ」を受賞しています。
さて今では「トラディショナルでクラッシーな表現方法を持つヴォーカリスト」として、評価されるアーティスト。
その伸びやかで清涼感のあるボイスは、正に現代の宝。
秋に聞くボサノバ。
緩やかに流れる時間を丁寧に演出してくれるようです。まさにリラクゼーションを与えてくれる美しいアルバムです。
このアルバムは日本のプロデュースで作られた、どちらかと言えば日本人向けボサノバ。
通りで聞きやすくて気持ち良いアルバムに仕上がっています♪
夏のイメージが強いボサノバですが、自然が似合う音楽。
この秋の始まりにも綺麗に彩ってくれます。
あぁ、気持ちいい♪寝てしまいそう・・・眠気が・・・。