M1> リトル・ガール・ブルー / サム・テイラー
1916年テネシー州で生まれたテナー・サックス奏者「サム・テイラー」
日本にもたびたび訪れたプレイヤーとしてお馴染み。
懐かしいなぁと感じた方々も多いはず。
僕が知ったのはやはり代表曲「ハーレム・ノクターン」
父親のバンドでクラリネット奏者として活動した後、アルト・サックス、さらにテナー・サックス奏者へ転向したというサム・テイラー。
その時には、これから日本に行き、日本の曲を数多く吹くことになるなんて想像もしなかったろうと思う。
後に「君こそわが命」「小樽のひとよ」「夜霧のしのび逢い」など歌謡曲を取り上げ“ムード・テナー”のブームを築いくことになるが、正直その当時のことは僕は全く知らない・・・。
90年にこの世をさったサム。
あくまでもサックス・プレイヤーのイメージが強い彼の音色は、日本の歌謡界にも、お茶の間にも浸透したまさにサックスのパイオニア。
じっくりと聴いてほしい。
「ムード音楽」というジャンルに収まるはずのないテクニックと哀愁漂う大人の音色。
低音響く堂々としたサックスに安心感さえ覚えるから。
メロウな響きに大人の皆さんも懐かしさと「安心」を思い出すのでは???
M2> ウォーキング・オン・ア・ワイアー / リチャード&リンダ・トンプソン
60年代後期のイギリスが生んだフォーク・ロックの名グループ「フェアポート・コンヴェンション」のリーダーだった『リチャード・トンプソン』
1974年から1982年までの間に彼の夫人であった『リンダ・トンプソン』と数々の名アルバムを制作することになります。
1枚目に製作された「I Want To See The Bright Lights Tonight」と
そして今日の選曲した「Walking On A Wire」を収録している82年にリリースされた
「Shoot Out the Lights」が歴史的な名盤に!
実に良いアルバムです。
リチャードのギターとリンダの歌声からなるシンプルな構成。
アレンジもほとんどない。
シンプルすぎるほど。
ただ、このシンプルさがブリティッシュ・フォークの神髄なのかもと思わせてくれます。
トラッドなものよりもシンプルでどこかで日本のフォークに近い湿度を感じる。
日本のフォークファンに受け入れやすいんじゃないかと思うんです。
要は日本ぽい。
言葉とメロディにフォーカスされた音の世界をじっくりとどうぞ♪