M1> Harry Went To Heaven / ヴィクトリア・ウィリアムス
今日は1994年の隠れた名盤をご紹介です「Loose」です。
「ヴィクトリア・ウィリアムス」という名前を聴いてピンと来る人は少ないかもしれません。日本でもヒットチャートを賑わすようなヒットを記録したような派手なアーティストではないからです。
ヴィクトリアはアメリカのロック・シーンではミュージシャンの間からのリスペクトを受け続けるミュージシャンの一人。
この『Loose』に収録されている曲たちの幅広いスタイルは音楽性やスタイル、彼女のチャーミングな歌声なども個性的。
自然や人への愛の彼女の作り上げるテーマも多くのミュージシャンに共感されます。
実はこのアルバムが制作された1年前、彼女は多発性硬化症という難病の宣告を受けていたんです。この病気は脳や脊髄、視神経などに激痛や、神経麻痺などの症状が繰り返し出ては収まるのを繰り返すというもの・・・。ギタリストでありシンガーであるヴィクトリアにとっては極めて深刻な病気でした。
彼女の治療をサポートするために立ち上がったのは彼女をリスペクトするミュージシャン仲間・・・。
どれだけ愛されていたのかが分かりますよね。まさに名盤。
愛がたくさん詰まった彼女の曲をお届けです♪なんていい話だろう♪
M2> Here’s Your Chance / アルマ・トーマス
女性R&Bシンガー『アルマ・トーマス』
2006年にリリースされている彼女のデビューアルバムがこの「サブ・エンテンディド」
バラエティに富んだ1枚。
こんなボリュームと気持ちのいいデビューアルバムは知らない。
日本では商業的な結果は残してないので不思議です。
少しこの音楽性は時代が早かったのかな?
今のタイミングだったらもっと評価されてリスペクトされるアーティストだと思います。シンプルな3コードブルース、アフロ・キューバン、ジャズなど。
ソウルフルな美しい歌声は聴き応えたっぷりです♪
かなりバラエティに富んだ内容の1枚。
この「Here’s Your Chance」はシンプルとは反したクラブジャズ系のアーバントラック。
複雑にアレンジされるホーン・セクションと生ピアノのかぶせ方。
サックスと、そこにさり気なく乗せるヴォーカルとのスキャット・・・。
ベストトラックだと思います♪
これをセルフ・プロデュースしているなんて彼女の才能に感動します。
オールドと現代をアレンジできるアーティストってズルい♪