M1> For You / トレイシー・チャップマン
1988年『TRACY CHAPMAN』
こういうアルバムを聞き直すには良い時季です♪
1980年代後半、突然現れて、世界中のファンを虜にした彼女。
あれから僕も大人になった。淡々と語るように一言一言を大切に紡ぐ彼女。
この年になってこのアルバムを聴いてみると内容の濃さ、
メッセージ性の強さに気付くものだ。
曲のテーマになっているのは差別、貧困など。
時代をなのか、過去なのか現実を訴えるように力強く、ナイーブに、彼女らしいスタイルで訴える歌。
その凛々しい姿に今でも胸をえぐられるように刺激をもらえる。
素晴らしいデビュー作。
このアルバムから「Fast Car」が大ヒットし、グラミー賞まで獲得することになる。
この時代に生きていた人なら、このタイミングで聴き直してみてはみてはいかがだろう。
今の現実に彼女は訴えているような詞に出会った時。
僕の体にも電流が流れるのが分かる。そんなアルバム。ちょっと真面目です。
M2> Won’t Let Me Go (届かぬ想い)/ エイモス・リー
本国アメリカでは2008年にリリースされた
『真実をさがして/last days at the lodge』から。
もう1枚この時季ならでは、聞き直したい1枚です。
「エイモス・リー」にとっては3枚目のアルバムになったこの作品。
自身最高のビルボードTOP200で29位までセールスを伸ばした名盤です。
僕はデビュー作からファンでありますが、この3枚目で完全にノックアウトされました。
ブルージーな詞の世界、ソウルフルな歌声。
そのハスキー・ボイスにメロディは切ない。
でも切ないながらキャッチーな要素も加味される。
独特の世界を自己表現するのだけど、その世界感は意図して作られていない。
自然に彼から出てくるソウル。
現代の吟遊詩人のように一言一言大切に語り掛けるように歌われます。
その雰囲気はトレイシーに通じるものも。
フォルセット・ボイスはセクシー。
そのセクシーさはまさにGreat Soul♪