M1> April Mist / トム・ハレル
今週は胸を熱くする曲達を並べてみました♪
アメリカのトランペッター「トム・ハレル」
1946年6月生まれ。現在71才。8歳からトランペットを始めたというハレル。
20代から統合失調症を発症していることでも知られているトランぺッター。
そんな彼の1991年のアルバム『Visions』のオープニングを飾るのがこの
「エイプリル・ミスト」♪
そんな彼の演奏は胸を熱くするほど聞き入ってしまう魅力があります。
その演奏は感情を込め、聴く人を虜にするほど集中力に溢れます。
聞き入るというよりも「見入って」しまう。
動画も沢山残されていますが、その姿にも胸を熱くするものを感じるのです。
というのもステージでは動画を見ると分かるんですが、終始うつむき。
トランペットを吹く場面になると、まるでスイッチが入ったかのように、
怒涛のアドリブを繰り広げるのです。ある人に聞いたことがあります。「トランペットを吹いているときだけ無になれる。自由を手にするように没頭できるんだ。」
病気で悩まされながら、自分の道をあきらめずに進む姿。
こちらがパワーをもらえるような素晴らしい1曲でもあります。
M2> イッツ・ザ・タイム / ロン・カーター
2007年の『イッツ・ザ・タイム』
このアルバムのタイトル・トラックがこの1曲。
小気味よいカウントとビートが印象的な1曲♪
その当時、コーヒーのTVCMでロン・カーターが登場していた、あのCMの曲がこれ。
ちょっと前なので思い出せない人もいるかもしれませんが、CMで演奏されていました。
CMから耳に残るサウンド。
さすが「ミスター・ベース」と呼ばれる独特の世界。
この当時で70才だったとは思えないアドリブを聞かせてくれます。(現在は80才)
流石のアドリブは1分38秒から始まります♪
それは聞いたらロン・カーターと分かるほどの独自性。
そのソロ・ベースを聴くだけでも価値がある♪
マリグリュー・ミラー(p)とラッセル・マローン(g)とのドラムレス編成のトリオ。
オリジナルからスタンダードまで、見事に聞かせえてくれます。
ビシビシ伝わるベース根性。
時代を作ってきたアーティストの演奏は「珠玉」という言葉が似合います♪
ムネアツです♪