M1> It’s Oh So Quiet / ビョーク
アイスランド人アーティスト、ビョーク。
圧倒的なオリジナリティを誇る驚異のアーティストとして僕も魅了されました。
シュガーキューブスのアルバム4枚と見事なソロ・アルバム『Debut』を放った後に繰り出された新たなビョークの姿に驚愕。
1995年の名盤『Post』
アルバムでは凶暴で刺々しい印象のオープニングから、多彩な色彩を放つ楽曲の数々が押し寄せます。この前の作品に比べれば少し大人しいくらいの仕上がりではあるのですが、
その当時の僕にとってそれまではビョークの音楽は奥深すぎて理解不能・・・。
神秘的で浮遊感のある声に魅了されて声には魅力を感じてましたが、音楽の世界には入り込めていなかったんだと思うんです。
そんな時にこのアルバムを聞いたとき、ビョークがすんなり耳に入り込んでくるのが分かったんです。
ポップさと可愛らしさをまとった「It’s Oh So Quiet」♪
キュートなビョークに恋をしました。
今の成功を想像もできたキッカケの名盤「Post」
時代を牽引する実験的な音へのこんなインパクトは、最近正直、感じられていないなぁ。
M2> いつか王子様が / マンハッタン・ジャズ・クインテット
グラミー賞アレンジャー、鬼才「デビッド・マシューズ」が率いる5人組の『マンハッタン・ジャズ・クインテット』
ジャズの醍醐味を明快に伝えようとしてすでに約30年。
このアルバムはスタンダード中のスタンンダードをフレッシュに取り上げています♪
<いつか王子様が>、<オン・ザ・サニー・サイド・オブ・ザ・ストリート>、
<煙が目にしみる>などのスタンダードが続き、マイルスの<ソー・ホワット>。
カウント・ベイシーの<ウィンド・マシーン>そしてオリジナルのリメイク・・・と。
スタンダードをあえて取り上げ、抜群の演奏力を聴かせてくれる1枚。
スタンダードのメロディを聴いて、「これ知ってる!」と思う方が多いはず。
その演奏が冴え渡っているわけです。
スタンダードが輝きを再び取り戻した感じに聞こえるから面白い♪
原曲の持つ色気を立たせ、デビット・マシューズのピアノ、フロントマンの2人のソリッドな演奏が華を添えます。
斬新な切り口が心地よく、後味の良い曲ばかり。
秋の夜長、王子様を一緒に待つ事にしましょうか?(笑)
ちなみに夜には「ソー・ホワット」が似合うかも♪