M1> 愛のプレリュード / キム・ナザリアン、ピーター・エルドリッジ
数多くリリースされているカーペンターズのトリビュートアルバムですが、一番好きな1枚かもしれません。
1998年にリリースされた「トリビュート・トゥ・カーペンターズ」から。
JAZZファンには嬉しいラインナップでしょう?
このアルバムに参加している豪華な満面・・・NYヴォイセス,マンハッタン・トランスファー,セピア・・・アメリカを代表するコーラス・グループのメンバーが参加してカーペンターズを丁寧に歌い上げます♪
優しく、温かく、そして気品あるアレンジで。
Jazzyを基本に全体にしっとりと大人なアレンジです。
ドリーミーで美しいカーペンターズ・メロディ。
この時代にも必要とされているカーペンターズ。シンプルな曲だからこそアレンジは難しいはずなのに、磨きをかけたように潤いを増して蘇るかんじ。
それぞれのアレンジも素直で小気味いい♪
ずっと聴ける音楽。ずっと残したい音楽。
この1枚もその音楽。
M2> ソリチュード / マット・ジョンソン,ジョニー・マー
1961年ロンドン生まれのマット・ジョンソン。
79年にザ・ザを結成。
パンク全盛のロンドンで設立間もない4ADレーベルと契約を結ぶ。
アルバムBurning Blue Soulをリリース。
83年、Epic/UKへの移籍第1弾となったメジャー・デビュー・アルバム『ソウル・マイニング(魂の彫刻)』をリリースしパンクの色を残しつつ独自の世界観を確立していきます。
正直、パンクを聞いてこなかった僕は、このマット・ジョンソンの世界感に惹かれます。
ちょうどその頃、93年『ダスク』リリースされました。
このダスクを聞き込み、ちなみに名作!表現される言葉、表現される作品の威力は秀逸。
そんな彼が渡米した後、93年にリリースしたミニ・アルバム『シェイズ・オブ・ブルー』
色んな世界を見てきた彼が、歌いたかった曲。
表現された搾り出すように歌われた「ソリチュード」。
胸に響く感動があります。
かのデューク・エリントンのカバー曲。
ピアノとのデュオで聞かせる彼の世界。
コレがジャズのスタンダードとは思わない。凄みまである。感動。