M1> ワンダーラスト / ブライアン・ウィルソン
ビートルズ時代を含め、すでにデビューから半世紀以上経過した現在でも現役ミュージシャンとして第一線で活躍しているスーパースター「ポール・マッカートニー」へ捧げる超豪華トリビュート・アルバム『アート・オブ・マッカートニー~ポールへ捧ぐ』から。
このアルバムには、ボブ・ディラン、ビリー・ジョエル、スモーキー・ロビンソンなど、総勢32組の人気アーティストが参加したCD2枚組、全35曲が収録されたアルバム(2014年)
そして日本盤のスペシャル・ボーナス・トラックに、日本を代表して「井上陽水さん」が参加していることにも驚きと感動いたしましたが、今日お送りした『ワンダー・ラスト』はブライアン・ウィルソンが歌い上げています。それも素晴らしいアレンジで。
あのブライアン・ウィルソンが選んだポールの曲は1982年発表『タッグ・オブ・ウォー』B面3曲目に収められていた「ワンダーラスト」を取り上げています。
そこを選ぶなんて・・・素敵過ぎるでしょ!
スタンダードの曲ではなくあえてその曲を丁寧に歌います。
バック・メンバーはいつものブライアン・バンド。
それにしても、このポール・マッカートニー・トリビュート・アルバム。
本当にイイ曲が多くて、ソングライターとしてのポールにただただ惚れ直してしまいました。偉大すぎるんだな。偉大で優しいんだな。みんなに愛されているんだな。実感。
そして感動です。
M2> Nothing Compares 2 U(愛の哀しみ) / シニード・オコナー
アイルランドのシンガーソングライター、「シニード・オコナー」のセカンドアルバム。
1990年「I Do Not Want What I Haven’t Got」(蒼い囁き)から。
まさに名盤であります。
プリンスが作曲したことでも注目された『Nothing Compares 2 U』
この曲が世界的に大ヒットしたことで一躍スターダムに駆け上がった彼女。
アイリッシュの香りを残した奥行きのあるサウンドは今でも澄んでいて美しい。
まったくジャンルにも拘らず、自分の世界を見事に形成したことの強さ、はかなさを纏っている。
彼女のヒットによって本家「プリンス」もコンサートでセルフ・カヴァーし、そのライブ音源を1993年の『ザ・ヒッツ & Bサイド・コレクション』などに収録していますが、プリンスもどことなく彼女の歌に寄せて歌っているように思えてしまいます。
それほどこの曲の底知れない魅力があるんでしょう。
90年代を代表する1枚であることは間違いありません。
「あなたが去ってから15日と7時間が過ぎた」 という、さらっと不気味な歌詞でスタートするこの歌。切なさとやりきれない時間。
それを作ったプリンスの才能を見事に自分の世界に落としこんだシニード・オコナーの天才ぶりに鳥肌が止まらない・・・。
改めてプリンスのヴァージョンもお聞きください。
彼女の凄さが分かります♪